四柱推命を学ぶ順序
天干・地支から大運まで、読み方を順を追って
四柱推命は用語が多く、どこから見ればよいか戸惑いがちです。ですが順序さえ守れば思ったより単純です。文字を読む → 文字どうしの関係 → 時期の流れ、この三段階で自分の命式を自分で解けるようになります。以下の順に読んでみてください。 一度に全部読む必要はありません。段階ごとにご自分の四柱を開いておき、記事に出てきたものを実際の命式で探してみると、ずっと早く身につきます。
第1段階 · 文字を読む
四柱推命は生まれた年・月・日・時を八つの文字に移したものです。まずその文字が何であり、どう定まるかから覚えます。節気と時柱まで分かれば、自分の命式を正確に立てられます。
- 1. 四柱推命の基礎 — 天干・地支・五行で自分を読む方法 — 生まれた年・月・日・時を八つの文字で立てる四柱推命の原理と、初心者が自分の命式を読む第一歩を整理しました。
- 2. 五行 完全ガイド — 相生と相剋の原理 — 木・火・土・金・水の五つの気が互いを生かし(相生)、抑える(相剋)循環の原理を、四柱推命・風水・漢方まで貫く視点で解き明かしました。
- 3. 二十四節気 — 四柱推命の月を分かつ自然の目盛り — 立春から大寒まで、太陽の道を二十四に分けた節気が、なぜ四柱推命で一か月の境界であり新年の基準となるのかを整理しました。
- 4. 十二時辰と時柱 — 生まれた時刻が語る内なる心 — 一日を十二の区切りに分けた十二時辰と、四柱推命の最後の柱である時柱が、なぜ表向きの姿とは異なる内なる心や晩年を映し出すのかをまとめました。
第2段階 · 文字どうしの関係を見る
文字を読めたら次は関係です。十神は各文字が自分にとってどんな役割かを、合冲は文字どうしがどう引き合い ぶつかるかを教えてくれます。解釈の大部分はこの段階から生まれます。
- 5. 十神(じっしん)を理解する — 四柱推命に隠れた人間関係と才能のコード — 日干を基準に残りの文字が結ぶ十種類の関係「十神」を五つの組に分け、財・仕事・縁・学びを読み解く方法をまとめました。
- 6. 六親 — 四柱で読み解く家族と人間関係 — 四柱の十神を、兄弟・親・配偶者・子どものような関係へと読み替える六親。八つの文字に刻まれた縁の模様を整理しました。
- 7. 四柱の合と冲 — 文字どうしが惹かれ、ぶつかる関係 — 天干合・三合・六合のように引き合う合と、冲・刑・害のようにぶつかる関係まで。四柱の八つの文字が互いに結ぶ縁を整理しました。
- 8. 十二運星 — 日干がめぐる十二の段階の気 — 長生から養まで、四柱の日干が各地支でどれほど力を得て失うのかを、人の一生になぞらえて読み解く十二運星をまとめました。
第3段階 · 時期の流れを読む
生まれ持ったものを見たら、最後は時間です。用神で何が必要かを定め、大運と歳運でそれがいつ満たされるかを見ます。ここまで来れば「今年はどうか」に自分で答えられます。
- 9. 四柱推命の用神論 — 均衡を取り戻す一つの字 — 四柱推命の核心である用神を、抑扶・調候・通関・病薬の四つの観点に分けて、自分にとって有益な五行を見つける原理を整理しました。
- 10. 四柱の神殺 — 駅馬殺・桃花殺・天乙貴人の意味 — 移動を表す駅馬殺、魅力の桃花殺、貴人の助けである天乙貴人まで。四柱で特別な気を示してくれる神殺の枝分かれをまとめました。
- 11. 大運と歳運 — 四柱推命で読む人生の大きな流れ — 十年ごとに変わる大運と、年ごとに巡る歳運の原理、そして運の流れを均衡よく受け止める方法を整理しました。
- 12. 三災 — 十二支で見る三年間の注意報 — 干支ごとに九年に一度めぐってくるという三災。入り三災・居座り三災・出る三災へと続く三年間の意味と、必要以上に恐れないための心構えをまとめました。
ここまで読めば、自分の命式を自分で立て、十神と合冲で文字どうしの関係を読み、大運で今年を見当づけるところまで進めます。いちばんつまずくのは第二段階です。十神は名前が十あり、覚えようとすると疲れますから、自分の命式に実際にあるものから一つずつ当たってみてください。用神は見解の分かれるところで、本によって言うことが違います。唯一の正解を探すより、なぜそう見るのかを追うほうが役に立ちます。
読む順を変えてよい場合
すでにご自分の命式を立てられるなら、第1段階は飛ばして第2段階から読み始めていただいてかまいません。ただし、月を節気で区切るということと、時柱が二時間単位であるということ、この二点だけは確かめてから進まれるほうがよいでしょう。後の段階でずっと前提として使われるからです。生まれた時刻がわからない場合は、時柱を扱う記事は読んでおくにとどめ、ご自分の命式には当てはめないでください。誤った時刻は誤りだと教えてくれず、解釈だけを静かに変えてしまいます。
よく誤解されること
生まれた時刻がわからないと四柱は見られない、という言い方をよく耳にしますが、そうではありません。年柱・月柱・日柱の三本だけでも読むところは十分に多く、この道筋の大半は時柱なしでもたどっていただけます。もう一つは、欠けている五行があると悪い、という誤解です。八つの文字の中に五つの行が均等に収まることのほうがむしろ稀で、何が欠けているかは、その場所を何で補ってきたのかを知る手がかりにすぎません。
この道筋が扱わないこと
この順番は、ご自分の命式を自分で読めるようになるところまでを目指しています。二人を見比べる相性や、日を選ぶ択日、名前を新しくつける命名といった応用はここでは扱いません。用神の定め方も流派によって見解が分かれるところで、この道筋は一つの見方を紹介するにとどまります。他の本が違うことを言っていても、間違いというより別の立ち位置から見ているのですから、なぜそう見るのかを追ってみてください。