土亭秘訣
旧暦の誕生日から144卦を立てる、韓国伝統の新年占いです。
土亭秘訣(トジョンビギョル)は朝鮮の学者・土亭李之菡の名を冠した新年占いです。旧暦の誕生日とその年の干支から三桁の数を作り、144卦の一つを得て、一年の総運と流れ、その年の鍵となる心構えを卦辞として読みます。 土亭・李之菡は16世紀の人で、官職よりも民の暮らしを気にかけた奇人として伝えられており、この書が実際に彼の著作かどうかは定かではありません。年の初めに一年の暮らし向きを見積もる習わしのなかで広く読まれてきました。三つの数はそれぞれ八・六・三通りの値をとり、掛け合わせると百四十四になります。よい卦が出ても悪い卦が出ても、その一年をどう生きるかは読む人しだいだというのが卦辞の趣旨です。
見方
生年月日からその年の太歳を立て、上・中・下の三つの数を取って土亭秘訣の卦を求めます。旧暦を基準に計算しますので、生年月日だけあれば足ります。
わかること
その年の総卦の読み解きに続いて、金運・愛情・健康・仕事・学業・移動という六つの分野の運勢、幸運の方位と色・数字、一年の流れが順に出て、そのあとに今年の鍵が一段落として添えられます。 十二か月のうちとくに良い月と気をつけたい月を選んで示したうえで、月ごとの流れを旧暦の月で続けてお見せします。 生まれた時刻を入れると、時柱で見る一年の内側がもう一項目加わります。
卦辞は比喩として読む
土亭秘訣の卦辞は「東風に氷が解ける」のように、古い言い回しの比喩でできています。文字どおりの出来事が起きるという意味ではなく、一年の結を絵のように描いて見せたものです。氷が解けるなら塞がっていたものが動き始めるという意味で、それが人ごとにどの場面で起きるかは各自の暮らし向き次第です。まず絵を思い浮かべ、それから自分の状況に当ててみると、ずっと読みやすくなります。
悪い卦が出たとき
凶と読める卦が出たからといって、一年が決まったわけではありません。土亭秘訣の卦辞は予言というより戒めの言葉に近いものです。用心せよという箇所があるならその一点だけ心に留めれば足り、それを理由に始めようとしていたことを取りやめる必要はありません。むしろ卦が悪く出た年に、先に見ておいたおかげで何事もなく過ぎる例のほうがよくあります。
総卦と月の流れが食い違うとき
一年の総卦はよく出たのにある月は低く出る、あるいはその逆ということがあります。食い違っているのではなく、測る物差しが違うのです。総卦は一年全体の結、月ごとの流れはその中の起伏なので、よい年にも息を整える月があり、難しい年にも開ける月があります。ふたつを重ねて見れば、いつ何をすればよいかがより鮮明になります。総卦だけを見て一年を決めつけてしまうと、この使い分けを取り逃がします。
六分野の身数をどう使うか
財・恋愛・健康・仕事・学業・移動という六分野の星は、絶対的な等級ではなく一年の中での相対的な重みです。星が少なく出た分野が悪いという意味ではなく、今年はそちらに心を配ることが少なくなるか、より見ておく必要があるという印と見てください。星の多い分野から手をつけ、少ない分野は無理をしない程度に一年を割り振れば十分です。
土亭秘訣で決めてはいけないこと
引っ越しや転職、大きな金の動く事柄を卦ひとつで決めないでください。土亭秘訣は一年の結を量る古い習わしであって、決断を代わってくれる道具ではありません。よい卦が出たからと備えなく広げることも、悪い卦が出たからとすべて先延ばしにすることも、どちらもこの占いを誤って使うことです。一年をどう生きるかは結局読む人に懸かっているというのが、卦辞が繰り返し言っていることです。
よくある質問
土亭秘訣はいつ見るものですか。
古くは年の初めにその年の運を見る占いです。ここでは今年と来年を並べて見ることができます。
四柱とは何が違いますか。
四柱は生まれ持った命式そのものを見て、土亭秘訣はその年の太歳から一年の総卦と十二か月の流れを見ます。見る角度が違うので併せて読むとよいでしょう。
年が変わると結果も変わりますか。
変わります。その年の太歳で卦を立て、数え年も一つ上がるので、年が改まれば二つが同時に変わって別の卦になります。前の年の卦をそのまま引き継ぐ見方ではありません。
百四十四卦はどうやって出るのですか。
生年月日とその年の太歳から上・中・下の三つの数を作り、その組み合わせで百四十四のうち一卦を得ます。三つの数がそれぞれ八・六・三の幅を持ち、掛け合わせると百四十四になります。
生まれた時刻も入れるべきですか?
わからなくても構いません。土亭秘訣の卦は年齢と生まれ月・生まれ日だけで取るので、時刻を入れても卦そのものは変わりません(時を加えると百四十四という数が変わり、書物と食い違います)。ただし時刻を入れると、今年の太歳とご自身の時柱の関係を読む項目がひとつ増えます — 同じ日に生まれた人と分かれるのはそこです。