タロットを学ぶ順序
78枚の構造からスプレッドと逆位置まで
タロットはカードを暗記するのではなく、構造を理解することから始まります。大アルカナと小アルカナの分かれ方さえ掴めば、78枚はぐっと易しくなります。カードを覚えたら並べ方と逆位置へ進みましょう。 カードを手元に置いて読まれるとよいでしょう。記事に出てくるカードを実際に引いて見比べるほうが、暗記より長く残ります。
第1段階 · カードを知る
まず78枚がどう構成されているかを見ます。人生の大きな主題を扱う大アルカナ22枚、日常を扱う小アルカナ56枚、そして人を表すコートカードまで覚えれば、カード自体は終わりです。
- 1. タロット 大アルカナ二十二枚 — 象徴で読む人生の旅 — 愚者から世界まで、大アルカナ二十二枚が描く成長の旅と、正位置・逆位置を読む基本を、初心者の目線で整理しました。
- 2. タロット小アルカナ56枚 — 日常を映す四つのスート — ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの四つのスートと数札、そして十六枚のコートカードで日常を細やかに読む小アルカナの基礎を整理しました。
- 3. タロットのコートカード十六枚 — 人と態度を読む鍵 — ペイジ・ナイト・クイーン・キングの四階級と四つのスートが生む十六枚のコートカードを、人としても状況としても読む方法を整理しました。
第2段階 · 並べて読む
カードを知ったら、次はどう並べてどう読むかです。スプレッドは問いに合った配置を、逆位置は同じカードの別の顔を教えてくれます。イエス・ノーの読み方まで見れば、実際に占えます。
- 4. タロットのスプレッド — ワンカードからケルト十字まで — カードをどう並べるかによって答えの趣が変わるタロットのスプレッドの種類と、状況に応じて何を選べばよいのかをご案内します。
- 5. 逆位置のタロット — 逆さに出たカードの読み方 — カードが逆さにひっくり返って出たら、意味が悪くなるのだろうか。遅れ・内面化・過剰のように、逆位置が語りかける風合いをどう読むのかを案内します。
- 6. イエス・ノータロット — 一枚で答えを得る読み方 — いま答えがほしいとき、カード一枚でイエスかノーかを問うタロット。どう引き、どう読むのか、その趣を案内します。
ここまで読めば、カードの意味を暗記せずとも、位置と向きから読み解けるようになります。はじめは一枚の意味を正確に当てようと力みがちですが、タロットはそういう使い方をする道具ではありません。何枚かが同じ方向を指しているか、その問いがそもそもカードの答えられる形だったかを先に見てください。はい・いいえで答えられない問いには、カードも答えられません。
読む順を変えてよい場合
七十八枚をすべて覚えてから始める必要はありません。大アルカナ二十二枚だけを身につけて、すぐに第2段階へ進み、実際に並べてみるほうがずっと早く身につきます。小アルカナやコートカードは、出たときにその都度調べておいて、後から戻って整理されてもかまいません。逆に、すでにカードを扱えるのであれば、第1段階は飛ばしてスプレッドと逆位置を扱う第2段階から読み始めてください。
よく誤解されること
怖いカードが怖い結果を意味する、という誤解がいちばん多く見られます。死神は終わりと整理を、塔は崩れたあとの立て直しを語るカードで、どちらも不幸が決まったという意味ではありません。逆位置が常に否定だというのも誤解です。滞りや内側へ向かう力として読むことが多く、上下が対称で逆位置そのものが存在しないカードもあります。
この道筋が扱わないこと
デッキごとに絵柄や象徴は少しずつ違いますが、この道筋は最も広く使われているウェイト・スミス版を基準にしています。別のデッキをお使いなら、大きな筋は同じでも細部はそのデッキの解説書を手元に置いてください。人のためにカードを読むときに求められる心構えや限界も、ここでは扱いません。医療や法律、他人の私生活に関わる問いは、カードで答えることではありません。